CG制作
レクチャー
自動車メーカー
デザインセンター内のCG制作部門をスキルアップをしたい
デザインプレゼン用のCGやムービーは社内で制作していたが、CGの経験者が少なくて自分たちではスキルアップが難しい状態だった。
一緒に作品をつくることで、CGやコンポジットのスキルアップを目指す
学校の授業のような座学だけでは実務の力はつきません。そのため、OJTで一緒にムービーをつくりながらCGソフト『MAYA』の操作方法や、『After Effects』でのコンポジットがスキルアップできるようにサポートしました。
インハウスCG制作部の課題
一般的にメーカーのインハウスCG制作部ではCGの専門教育を受けてきた人は少なく、デザイナーやモデラーから移動してきた人がほとんどいうケースが多く見られます。本プロジェクトのクライアントも同様で、ほぼ独学のスタッフがほとんどでした。
また、メーカー社内は打ち合わせが多く、残業も許されていないので、純粋にCG制作にかけれる時間が少なく、効率的に必要なところだけ学ばなければなりません。
CGムービーをつくるにあたっての弱点強化
CGのインハウスデザイナーは自社製品のようなハードサーフェイスのレンダリングについてのノウハウはありますが、それ以外のCG技術には疎い傾向があります。
その対策として、重点的に以下の部分でエンターテイメントCGのノウハウをインハウスデザイナーに教え、社内制作力の強化をサポートしました。
1.背景アセットをつくることでCGの基本を知る
車が走るには環境が必要です。デザインレビューではHDRIなどの静止画があれば事足りますが、ストーリーのあるムービーを作るとなると背景の制作をしなければなりません。
メーカー内ではモデリング、UV展開、テクスチャの一般的なCG制作のフローを学ぶ機会がないので、レクチャーしました。
2.キャラクター
キャラクターも社内であまり経験がない分野でしたので、一緒にキャラクターをモデリング、セットアップして、アニメーションをつけました。これで、動画での表現範囲が広がりました。
3.レンダリング設定
複数のレンダリングソフトから適切なものを選択して、設定を詰めていきました。レンダーサーバーの限界もあるため、バランスの良い取り回しと設定が求められました。
4.コンポジット
もともとコンポジットはAfter Effectsが使われていたので、引き続き使用しました。基本的にレイヤーを重ねるだけだったので、素材ごとに切り分けて調整する方法を教えました。
企業に入り込んでの勤務
関西のクライアントのため弊社から通うことはできず、社員寮に数ヶ月滞在させてもらって、毎日通勤していました。
上場企業のためコンプライアンスがしっかりして働きやすい反面、打ち合わせや社内連絡的な雑務が多く、実務の時間がなかなか取れませんでした。また、仕事を進めるには色々と根回しが必要で、その点でも苦労がありました。
久しぶりの長期出張が楽しく、社内の方にも地元を案内していただいたり、とてもいい経験でした。
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