WEBデザインを学び直して気づいた、「質」と「熱量」の話。あるいは『ベー革』のこと。
最近、新しいWEBツールに触れる機会がありました。 触ってみて、素直に思ったんです。「うわ、これはすごいな」と。
その衝撃がきっかけで、WEBデザインをもう一度、イチから学び直すことにしました。
いやあ、WEBやITの世界って、本当に変化が速いですよね。 便利な技術や新しいセオリーが、毎日のように生まれてくる。「昨日の常識は今日の非常識」なんて言葉があるけれど、まさにその奔流の中にいるなぁと、改めて実感しています。
「学びの環境」が、優しくなった。
学び直して驚いたのは、ツールの進化だけじゃありません。「学ぶための環境」が、劇的に良くなってるんです。
今は、翻訳付きの動画や、めちゃくちゃ分かりやすい解説コンテンツがたくさんある。「知りたい!」と思ったら、すぐに答えに手が届く。これ、すごいことですよ。
僕が昔、必死になってデザインを学んでいた頃を思い出します。 辞書を片手に、英語の海外ソフトのマニュアルを解読して、ノートに手書きでまとめる……。あの頃の泥臭い努力も嫌いじゃないけど(笑)、今の「学習の敷居の低さ」は、やっぱり革命的です。
でも、ツールを使うだけじゃデザインできるようにはならない。
ただ、ここで大事なことがひとつあります。 環境が便利になったからといって、本質的なデザインの力が勝手に身につくわけじゃない、ということです。
ツールはいじれても、それだけじゃ人の心は動かせない。
思考して、実際に手を動かして、何度も何度も試行錯誤する。 やっぱりデザインって、スポーツに近いんですよね。「体で覚える」プロセスが絶対に必要です。
でも、今は情報量が豊富なおかげで、その「試行錯誤」のスピードも質も、昔とは比べ物にならないくらい高められる。これは大きなチャンスだなって思います。
仕事をしながら学ぶ時間は限られている。だからこそ、「どう学ぶか」をデザインすることが、成果を出すための鍵になります。
漫画『ベー革』が教えてくれた、クリエイティブのヒント
そんなふうに「学び方」について考えていたとき、大好きな漫画『ベー革』が、すごくいいヒントをくれました。これ、読んでます? めちゃくちゃ面白いんですよ。
高校野球の漫画なんですけど、主人公が入ったチームのアプローチがすごいんです。
- 「平日の練習は1日50分」
- 「月曜日は完全休養」
普通のスポ根漫画なら「もっと練習しろ!」ってなるところですよね(笑)。 でも、このチームの監督が掲げるのは「ベースボール革命」。量よりも質を重視して、科学的・理論的に勝つための戦略を立てる。
これって、僕らクリエイターが目指したい姿そのものじゃないですか?
従来のやり方をただ否定するんじゃなくて、「進化させる」。 限られた時間だからこそ、思考を研ぎ澄ませて、効率と理論で最大の成果(クリエイティブ)を生み出す。
作者のクロマツテツロウさんが描く「理論×実践」の世界観は、WEBやデザインの学び方とすごく重なります。 僕も常々、「勝てるデザイン」にはロジックが必要だと考えていますが、まさにそれです。
アップデートを楽しもう。
時間は限られています。 でも、工夫次第でいくらでも前に進める。
「学び直し」って、大変そうに見えるけど、実は一番ワクワクする瞬間かもしれません。 WEBの世界はこれからも進化し続ける。だったら、その変化を恐れるんじゃなくて、「アップデートを楽しむ姿勢」を持っていたい。
楽しみながら変化できる人が、結局は一番強いし、いいモノを作れると信じています。
さあ、今日も手を動かしていきましょう!



